U.S. Newsの住みたい街ランキング(Best Place to Live in the U.S.)にて、
- 2017 – 2019年の3年連続1位
- 2020年は3位
と上位をキープしている街、テキサス州の州都・オースティン(Austin)をご存知ですか?
2018年8月に引っ越してきて2年ちょっと暮らしている僕が、オースティンの魅力を余すところなく発信したいと思います!
テキサス州の州都・オースティン基本情報
オースティンはテキサス州の中央部に位置する州都で、人口は約100万人ほどです。人が多く住んでいるオースティン市外の郊外を含めると、200万に以上に上ります。
アメリカと聞くと大都市がたくさんあるイメージがありますが、実はオースティンは全米で人口11番目の都市です。ちなみに日本の11番目は仙台で人口108万人らしい。
テキサス州の中では、ヒューストン・サンアントニオ・ダラスについで、4番目の都市として知られています。テキサスには実は全米トップ10に入るような大都市が4つもあるんです。何を隠そうテキサスだけで日本の面積の2倍。
圧倒的な規模感です。テキサス州は経済力も桁違いで、世界のGDPで比べてもテキサス州だけでTOP10入りしちゃいます。
そんなテキサスの中でもオースティンは少し異質と言われています。
テキサスといえば石油を始めとしたエネルギー産業だったり、銃に関しても寛容だったり、何かと保守的なイメージが強いと思います。
しかし、オースティンは最近急激に発展しテック系企業のオフィスが立ち並び、州外からくる人も多いためか、特にリベラルな気質の人が多いと言われています。
教育機関も充実しており、全米でも屈指の名門であるテキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)があるんです。Timesの世界大学ランキングでは44位で、東京大学の36位とほぼ同じランクに位置しています。
テキサスの州都オースティンの魅力とは?
テック企業が集まる街オースティン
近年、オースティンではGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)などを始めとしたテック企業がどんどん進出してきています。西海岸のシリコンバレーをもじって、シリコンヒルズとか呼ばれているとか(あんま聞いたことないけど)。
- 西海岸に比べ生活費が安いため、給与水準が低い
- 良い大学があるために優秀な人材が多い
- 税金が安い(法人・個人ともに州の所得税がない)
最近の話題でいうと、TeslaやSpaceXの社長であるイーロン・マスクがオースティンに移住しました。TeslaのHeadquarterが近いうちにオースティンに移されるという話もあります。現在Teslaはサイバートラック等を作るための巨大の工場をオースティンに建設しています。
2018年には、Appleが新たなキャンパスをオースティンに作ることが発表され、現在建築が進められています(実は僕らのアパートから割と近い場所にあります)。2023年までにAppleの新しいキャンパスだけで新たに20000人の雇用が生まれるとのことです。
FacebookやGoogleもオースティンの中心地に新たなオフィスを建設中です。数年後には更に雇用が増え、人口も増え続けることが予想されています。それに伴い、住宅価格も近年著しく上昇しているため、生活費が高くなっていっているのが現状だったりします。
(結局西海岸化していっているような…)
音楽が鳴り響く街オースティン
オースティンはテック企業が来る前から、音楽の街として知られています。パンデミック以前は、ダウンタウンの飲み屋街では毎日ライブミュージックが鳴り響き、路上でもライブをやっている人がたくさんいる街でした。
毎年、世界的にも有名な音楽イベントも実施されています。
- SXSW: 2月に開催される音楽・映画・インタラクティブを組み合わせた世界的なイベント。X JAPANのYOSHIKIやPerfume、King Gnuも参加したことがあります。
- ACL (Austin City Limit): 10月に6日間開催される、屋外のロックフェス。コロナ前の2019年は、Billie EllishやLizzoなど、その年の代表的なアーティストが参加して大盛りあがりでした。
こちらは2019年に参加したACLの様子。天気もよくて最高の一日でした。
コロナ禍でオースティンのエンターテイメント系はかなりダメージを受けました。イベントも昨年は軒並み中止。2021年もSXSWは中止でした。それに伴いレストランや宿泊施設も売上が下がり、かなり多くのお店がクローズしてしまいました。
どこでも似たような状況だと思いますが、早くワクチン摂取が進んでまたみんなで楽しめる人が早く来ることを願っています。
食通もうなる街オースティン
なんとオースティンは、U.S. Newsの食通ランキング(Best Foodie Cities in the U.S.)でも全米13位に輝いています。テキサス州で有名なものといえば、お肉をじっくり時間をかけてスモークしたTexas BBQ。テキサス風メキシカンことTex-Mex。
どちらもオースティンでは最高レベルの品質をいただくことができます。
こちらはオースティン郊外の有名店Salt Lick BBQです。笑っちゃうくらい豪快ですよね…これぞテキサス。
テキサスはレストラン以外にも、フードトラックが有名です。街の至るところにフードトラックが集まるエリアがあり、アメリカ料理だけでなく世界各国の料理が気軽に楽しめます。僕はオースティンに来てからハラルフード、ベトナム、フィリピン、ハワイ料理なんかにハマっています。
海が遠いため、お寿司のクオリティはそこまで高くないですが、質の高い日本料理店も数多くあります。中でもRamen Tatsu-Yaは大のお気に入りです。本格豚骨ラーメンで、アメリカなのに値段がリーズナブルでいつも助かってます!笑
人口100万に規模の大都市であるオースティンですが、日本人の人口はそれほど多くはありません。統計データによると1500人前後であると推定されています。 そんなオースティンですが、意外にも日本料理店の数は多いです。オースティンに限った話[…]
自然あふれる街オースティン
最後に忘れてはいけないのが、オースティンには自然がいっぱいだと言うこと。街のど真ん中にコロラド川が走っていて、川沿いには公園、キャンプ場、ハイキングルートが至るところに整備されています。
夏になると、川で泳いだりカヤックやSUP(パドルボード)をする人で溢れています。ダウンタウンでは至るところにレンタルできるお店があるので、何も持っていかずともアクティビティ楽しむことができます。
最近僕らは仕事終わりの夕方によく(というか毎日)釣りに行っています。釣れる魚はアメリカらしくブラックバスやブルーギルが多いのですが、冬から春にかけてはテキサス州がニジマスを放流しているので、ニジマス釣りを楽しむことができます。
テキサスの南側はメキシコ湾に面しているので、ドライブ(4時間)して行けば、海釣りを楽しむこともできます。
キャンプはRV(アメリカでよく見る巨大なキャンピングカー)を使っている人が多いですが、テントを張る用の普通のキャンプサイトも併設されていることがほとんどです。軟弱な若者向けアウトドア初心者にも、グランピング施設なども充実しているので、普段アウトドア慣れしていない人でも楽しむことができます。
テキサスの夏は非常に暑いので、キャンプのシーズンは春と秋です。早めに予約しておかないと人気のスポットは取れないので要注意です。
テキサス州の州都・オースティン まとめ
テキサスの州都・オースティンには、
- GAFAをはじめとしたテック企業
- ライブ音楽や全米有数の音楽イベント
- フードトラックから高級レストランまで幅広いグルメ
- 広大で美しい自然
があります。
まだオースティンに住んで2年ちょっとしか経っていませんが(しかも半分以上はコロナ…)、それでもこの短い間にこの街が大好きになりました。また他のエントリーで旅行に来た際の観光地なども紹介していこうと思いますので、ぜひオースティンに足を運んでみてください。
日中はアウトドアや観光地を楽しんで、美味しいご飯を食べたあと、夜はライブバーで音楽を嗜む。そんな非日常があなたを待ってます。