【トロントで妊娠・出産】妊娠38週の健診と新生児の検査

あっという間に38週の健診になりました。この頃(2022年12月頃)は、オンタリオでもオミクロン株が猛威を奮っており、レストランが営業停止になるなど、怪しい雲行き…。

果たしてちゃんと出産できるのか不安になりつつ、健診に行ったときのことについて書きます。

この記事では

  • 38週の健診ではどんな事する?
  • カナダのNewborn Screening Testって何するの?
  • カナダでの黄疸の検査ってどんな感じ?
  • カナダでの黄疸の治療って?
  • 新生児にはどんな検査をする?心臓病のスクリーニング・CCHDとは?

について書いていきます。

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38週の健診

この日はまたニコニコ系助産師と会いました。ちなみにこの健診の数日前に、トロントで積雪55センチを記録する大雪が降り、高速道路も閉鎖されていたため

かい
いま、産気づいたら病院にたどり着けなくて終わるな…

と思っていました(天気に翻弄される雪国の宿命)。他の人も大丈夫だったのかな…と心配したのですが、助産師いわく

ラッキーなことにその日は誰も出産しなかったよ!こういう嵐の日は意外とお産はないんだよね〜

だそう。

この日も、いつもどうり血圧測定や子宮底長の測定を行いまいた。

出産直後に行われる子供の検査

この日は、生まれた直後に行う各種検査の説明を受けました。 説明を受けたのは以下の3つの検査についてです。

黄疸(Jaudice)

黄疸(Jaudice)は、新生児の60%から80%がかかる一般的な症状です。黄疸が出た赤ちゃんは皮膚、白目、粘膜が黄色くなることが特徴です。

黄疸は、ビリルビンと呼ばれる黄色い老廃物が体内に蓄積されるために起こり、新生児の黄疸は、だいたい1~2週間続きます。

黄疸が深刻な健康問題に発展することはほとんどなく、自然に治ることも多いです。ちなみにアジア人の子供は新生児黄疸になる確率が他の人種よりも高いそうです。

検査方法と治療

検査方法は、赤ちゃんのおでこに測定器をあてそこから出る特殊な光でビリルビンの値を読み取ります。

治療が必要となった場合は、光線療法をします。血液中のビリルビンを分解するのを助ける特殊な光にあてて、ビリルビンの濃度が正常に戻るようにします。

私は助産師に「もし光線治療が必要になったら、入院が必要だからあと数日入院になる」と伝えられました。

息子の場合、黄疸のスクリーニングが二回あった

息子の場合は、出産後3日目から突然、白目や皮膚がきいろくなり、出産後に家に来た助産師が「なんか皮膚が黄色くない?」といったことで、もう一度ビリルビンの検査をしようということになりました。

二回目は、家で行ったので血液検査となり、息子はかかとに針をさして血液採取をしなくてはいけませんでした。

とった血液は助産師がその足で病院のラボに持っていき、その夜に異常なしの結果を電話で伝えられました。

だい
検査は二回したけど結局なにもなくてよかった!

先天性心疾患(CCHD)の検査

先天性心疾患(CCHD)とは、赤ちゃんの心臓や主要な血管が正しく形成されていない場合に起こる病気です。重症の先天性心疾患(CCHD)の場合、生後1年以内に手術や介入が必要となることが多いそうです。

妊娠20週のときに精密エコーで心臓などの臓器を調べますが、それだけでは発見できないものや生まれたときには無症状という病気もあります。

検査は、足の裏と手の裏にモニターを貼り付け、それぞれの部位の酸素レベルを測定するもので、痛みはありません。検査は生後24時間から48時間後に行われ、数分でおわります。

新生児スクリーニング

Newborn Screening Ontario(NSO)では、新生児の血液を採取して、新生児期には症状が現れない病気をスクリーニングする検査です。

新生児スクリーニングで検査する病気

  • 代謝疾患 – 脂肪、タンパク質、糖分など、食物中の特定の物質を体内で分解することができない疾患。
  • 内分泌疾患 – 体内で特定のホルモンが過剰に生成されたり、あるいは減少したりする病気。
  • 鎌状赤血球症(SCD)-血液中の酸素の移動に影響を与える疾患。
  • 嚢胞性線維症(CF)-呼吸や成長に問題が起こる疾患。
  • 重症複合型免疫不全症(SCID)-感染症に対する体の抵抗力が下がる疾患。
  • 脊髄性筋萎縮症(SMA)- 筋力の低下や消耗。
  • 重症先天性心疾患(CCHD)-血液中の酸素の量にが下がる疾患。

などがあります。

新生児スクリーニングの検査方法

検査は、かかとに針を刺して血液を採取し、オタワにあるラボで血液検査を行います。

異常が発見された場合は連絡が来ますが、もし異常がなかった場合は連絡はきません。「1ヶ月くらいを目安に連絡がなかった場合は、異常がなかったと思ってください」と看護師からは説明されました。

詳しくはこちら:Newborn Screening Ontario Website

全ての検査費用は無料

全ての検査費用はOHIPにでカバーされるので無料です。

実際生まれたら追加で低血糖の検査があった

上の3種類の他に、息子が生まれとき体のサイズが在胎週数に比べて小さいと言われ、追加で2時間おきの血糖値の検査(Hypoglycemia (low blood sugar) Screening)がありました。

特定の条件(例:親が糖尿病の子、未熟児、子供が小さすぎる・大きすぎる)を満たした赤ちゃんには、出生後に低血糖になる危険性がある子がいるそうで、出産後2時間おきに24時間の血液検査が必要でした。

この検査も、赤ちゃんのかかとから血液を採取し、血糖値を調べます。息子は24時間、低血糖になることはなかったので無事に私達と一緒に退院できました。

この辺から別れの挨拶が変わる

38週でいつ生まれてもおかしくないので、このあたりから帰るときは

じゃあまた来週!…そのときまでに、まだ妊娠していればの話だけど!

とおちゃめな挨拶をされて別れるようになりました。