【トロントで妊娠出産】カナダと日本の出生証明

カナダの国籍は生地主義なので、出産すれば自動的にカナダ国籍が与えられます。一方で、日本は血統主義なので日本国籍は日本に出生届を提出しなければもらうことができません。

息子を出産した後、パスポートなどの手続きのために日本とカナダの出生証明を取得したのでその時のことについて書きます。

  • 出生届を出すために必要な手続きや書類は?
  • 出生届の提出期限はいつ?遅れた場合の罰則はある
  • 出生届の提出先はどこ?オンラインでの提出は可能なの?
  • 出生届の記入に必要な情報とは?

といった疑問に答えます!

カナダの出生証明書(Birth Certificate)

オンタリオ州で子どもが生まれたら、30日以内にオンタリオ州政府に出生届を出す必要があります(birth registration)。

カナダでの出生登録と出生証明の取得方法

オンタリオ州での出生登録は、出生届を親が記入し、ServiceOntarioに提出する必要があります

親が出す書類(子供のBirth Registration)ですが、オンタリオ州では5-in-1 Newborn Bundleというオンラインサービスがあり、出生届と出生証明書の請求、その他の手続きを同時に終わらせることができてとても便利です。

各種手続きは郵送でも請求できますが、オンラインが圧倒的に簡単なのでおすすめです!

下で詳しく説明します!

5-in-1 Newborn Bundleと申請方法

5-in-1 Newborn Bundleでは、以下の5つのことを同時に行うことができます。

  1. 出生届を提出
  2. 出生証明書または親権者情報付き出生証明書の請求(有料
  3. 社会保険番号(SIN)の取得
  4. カナダの児童手当(オンタリオ州独自の児童手当も含む)の登録
  5. Education Savings Referral(教育貯蓄照会)の申請

Birth Registration・5-in-1 Newborn Bundleはこちら。手順に従って進むだけで完了します。

30日以内の提出期限が定められていますが、出産から1年以内であればNewborn Bundleで手続きができます。

私達はカナダの永住権を持っておらずビザで滞在していたので、こどものSIN、児童手当、Education Savings Referralは申請しませんでした。

オンライン以外ではService Ontarioか、郵送で注文することができます。

詳しくはこちら:ontario.ca

トロントで出生届が出せるService Ontarioはこちら。

カナダのいろいろな種類の出生証明書

カナダには複数の種類の出生証明があります。それぞれ用途が違うのでよく読んでから請求するのがおすすめです!

子供のカナダパスポートの申請には親の情報を含む出生証明書(Birth certificate with parental information)が必要です。

出生証明書(Birth Certificate)

出生証明書とは、出生届の原本から情報を抜粋したもので、以下の項目が載っています。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 出生地
  • 登録日
  • 登録番号
  • 発行日
  • 証明書番号

この証明書は、

  • カナダでの成人用パスポート
  • 社会保険番号(SIN)
  • オンタリオ州運転免許証
  • オンタリオ州健康保険証

など政府機関の書類を取得する際にも使用できます。

手数料は$25です(2022年5月現在)

出生証明はこんな感じ(引用:https://www.orgforms.gov.on.ca/)

親の情報を含む出生証明書(Birth certificate with parental information)

親の情報を含む出生証明書は、出生証明書の情報に加えて

  • 出生証明書に記載されているすべての情報
  • 対象者の両親の名前と出生地

が載っています。

この証明書は、出生証明書と同じように本人確認に使われるほか、以下のような用途に使用できます。

  • カナダでの子供のパスポート
  • 子供医療保険
  • 特定の移民・市民権申請

親権者情報付きの出生証明書の取得にかかる費用と期間については、こちらをご覧ください。

手数料は$25です(2022年5月現在)

出生登録証明書(Certified Copy of Birth Registration)

出生登録のすべての情報が含まれています。出生証明書よりも大きいLegalサイズの用紙に印刷されており、特殊加工のスタンプがついています。

出生登録証明書は以下のような、より詳細な情報を必要とする場合に使用することができます。

  • 海外で養子縁組をする場合
  • 特定の移民または市民権申請
  • ビザの申請

手数料は$35です(2022年5月現在)

出生届を出す際に情報を間違えて記入すると後で変更する場合は手数料がかかります。例えば、出生届の氏名に誤りがあった場合、変更には最大137ドルの費用がかかるので注意!

ロングフォーム出生証明書

たまに「出生証明書はロングフォームのものを提出してください」と言われることがあります。

私はアメリカの政府機関に提出する申請書類で「ロングフォームの出生証明」が必要でした。

かい
ロングフォームの出生証明とは…?

「ロングフォームで」と言われたときは、親の情報が記載された出生証明書、または出生登録の認証謄本を指す場合があるそうです。

最初、Birth Certificateを提出したら「Long formのものを出してください」と言われたので出生登録証明書(Certified Copy of Birth Registration)をだしたところ無事に受理されました。

「ロングフォーム」が必要と言われたら、どのような情報が必要かを確認したほうがよさそうです。

日本の出生届

また、外国で生まれた子供は日本の出生届を3ヶ月以内に提出する必要があります。

出生証明書用紙はこちら

出生届に必要なもの

日本領事館に提出する書類は

  1. 出生届 2通
  2. 出生証明書  原本1通・写し1通

この出生証明書には翻訳者のサインをする場所がありますが、自分で翻訳してサインすればOK

住所の書き方が独特(例:カナダ国オンタリオ州)なので注意して記入しましょう。

医師または助産師のサインが必要なので、出産の際に持っていって忘れずにサインをもらいましょう!

ちなみにサインする人は、生まれたときの記録を証明できる助産師か医師だったら誰でもいいので、実際に子供を取り上げた医師でなくても大丈夫です

私は助産師が立ち会いのもと出産した病院の医師が子供を取り上げたのですが、助産師にサインしてもらい、無事に受理されました。

国によって決まりに違いがあるらしく、助産師にサインをもらう際に「私は実際に赤ちゃんを取り上げてないけどサインできる?」と確認されました。

提出はトロントの日本国領事館へ!郵送もOK

書類は窓口に提出するか、郵送で送る必要があります。私が提出した2022年はパンデミックの影響で窓口は予約制だったので郵送で行いました。私が手続きしたときは、

  1. まずメールで出生届を提出したい旨を伝えると、出生届と出生証明がメールで送られてきました。
  2. それらを記入した後、メールで領事館へ送り返して確認がとれたら(数カ所直された)
  3. 郵送で送付して終了です。

余談ですが、カナダのアパート(テキサスも)には集合ポストの前に郵便ポストが付いているので郵送するために郵便局まで行かなくてもいいので郵送のハードルはそこまで高くないです。ちゃんと届くか心配だったら郵便局で記録付きの郵便で送るのがおすすめです。

切手は、Shoppers Drug Martのドラッグストア内に郵便局がついているのでそこで買いました。

出生届を出す際には、在留届が出されている必要があります。私達は在留届を出し忘れていたため、領事館から登録するようにメールで連絡が来ました。

1ヶ月半くらいで戸籍謄本ができた

日本のパスポートを作るために戸籍謄本が必要だったので、日本にいる親に頼んで戸籍謄本を送ってもらいました。

届け出た役所に確認したところ、だいたい6週間くらいで戸籍謄本は作成されていました。

まとめ

  • カナダの出生届は全てオンラインで提出できる
  • 日本の出生届は郵送か窓口に提出。出生証明書という医師または助産師のサインが必要な書類も必要なので注意
  • 日本の戸籍謄本は6週間から8週間程度で反映される