【トロントで妊娠出産】妊娠20週の検診と超音波エコー

私は妊娠途中でアメリカからカナダへ引っ越したので、トロントで初めての妊婦健診は20週のときでした。この記事では、カナダの助産院で体験した20週のときの健診と、Anatomy Ultrasoundと呼ばれる超音波エコー検査のことについて書きます。

トロントで初めて助産師の診察へ行く

助産師が行う20週の妊婦検診

テキサスで通っていた産婦人科からメディカルレコード(患者の医療記録)を転送して貰う予定だったのですが、まだ届いていないとのことでこの日は助産師と顔合わせをして問診のみを行いました。

  1. 問診(既往症・家族の病歴・生活環境について質問される)
  2. 20週に行う超音波エコーを受けるためのオーダー表(Requisition)をもらう
  3. 血圧を測る
  4. 胎児の心拍数確認
  5. 子宮底長の測定

を行いました。ちなみにこれ以降の健診では、血圧測定、胎児の心拍数測定、子宮底長の測定は毎回行います。子宮底長の長さは週数プラスマイナス2cm以内だと正常だと伝えられました。

問診では、既往歴や生活環境の他に、パートナーとの関係や学歴についても聞かれました。

かい
問診で結婚の形態について「法律婚か、コモン・ロー(事実婚)ですか?」と聞かれてカナダを感じた

担当してくれた助産師

その他、助産師のケアシステムについて(チームで担当するので、担当助産師が2人いることなど)教えてもらいました。ちなみに私を担当してくれた助産師(担当の2人のうちの1人)はこんな感じ。

喋らなくても伝わるベテラン感と包容力

インパクト大の黄色い花がらのパンツで登場したこの方は、助産師歴10年以上あるそう。どんな質問にも1秒で答えてくれて「この人の言うとおりにしておけば大丈夫そう!」感がビシビシ伝わります。

余談ですが、カナダ英語で「Eh?」「エィ?」(「でしょう?」「XXX, right?」みたいな意味)という言葉があるのですが、ここで初めて生「Eh?」を聞けて感動しました。

かい
カナダ人って本当に「Eh?」って言うんだ!

健診時間はだいたい15分程度、朝早いと待ち時間なし

一回のアポイントメントは30分とってあるのですが、私の場合は、こちらから1から2個質問して、いつも15分程度で終わります。私はだいたいいつもクリニックがひらく朝早く(8時頃)に予約するので、ほぼ待ち時間はありません。数回は午後に行ったことがありましたが、そのときはだいたい15分から30分くらい待合スペースで待ちました。

ちなみにアポイントメントの予約は、助産師の仕事スケジュール合わせているのであんまり柔軟ではないみたいです。一人ひとりの助産師はクリニックでの勤務は週1から2日しか行っていないらしく、その人がクリニックにいる日に合わせて予約を取る感じになります。
クリニックの入り口はこんな感じ

20週のエコー検査

エコー検査は専門の検査施設に行く必要がある

カナダでは、診察と検査は分業制になっているらしく、この日はRequisition formと呼ばれる検査のオーダー表とエコー検査施設の一覧をもらって自分でエコー検査の予約を取るように言われました。

早速、家の近くの検査施設へ電話して予約をとりました。電話口では、名前と生年月日のほか、OHIPの番号も聞かれました。

日本と比べてエコー検査の回数は少ない

日本では毎回エコー検査(Ultrasound/Sonogram)があるようですが、アメリカとカナダは圧倒的に回数が少ないです。私の場合は、全体を通して3回しかありませんでした。わたしは最後のAnatomy scanのみをカナダで行いました。

Dating Ultrasound(10週頃) 出産予定日を割り出すための経腹エコー検査
NT scan (12週頃) 出生前診断の一部として、胎児の首の後の厚さを図る経腹エコー
Anatomy scan(20週頃)  胎児の臓器や四肢がちゃんとあるかどうか細部まで検査する経腹エコー。(子宮頸管の長さを図るため、任意で経膣エコーもあった)

ちなみに、テキサスで通っていたクリニックではクリニックの中にエコーの機械があり、1箇所で診察とエコー検査ができました。エコーの画像と動画は、その場でEメールしてくれるサービスがありました(画期的)。

20週のエコー検査の持ち物・準備

エコー検査には

  1. Health Card・保険証
  2. 検査のオーダー表(Requisition form)
  3. 身分証(ID)

を持っていきます。

この20週の超音波エコーでは、検査をしやすくするために事前に水を飲み、膀胱を膨らませておく必要があります。検査の約1時間半前から水1リットル程度を飲み、検査に望みます。妊娠中の頻尿とエコーの機械でお腹を押されるというコンボでやや辛いですが、我慢です。私は半分の検査が終わったところで、検査技師の方がトイレに行く許可をくれました。

私が行った検査施設では、検査技師の方が検査結果についてコメントすることは禁止されている旨の張り紙が壁にあり、検査技師の方との会話はほぼありませんでした。ちなみに性別もこの20週付近のエコー検査でわかるようです。

検査の最後に、手短に胎児の全体像と顔を見せてもらえて、写真を数枚もらうことができました。検査自体は、30分ほどで終わりました。

エコー検査は悪い結果のときのみ、電話で連絡が来るシステム

エコー検査に限らず、クリニックでは検査結果で異常が検出された場合のみ、電話で連絡が来るシステムになっています。最初にもらった紙には”No news is good news”と書かれており、特に異常がなければ、次回の健診の際に「異常なし」の結果が伝えられて終了です。

まとめ

  • カナダで基本のエコー検査は全体を通して3回
  • エコーは専用のエコー検査ができる施設に行って行う
  • 20週のエコー検査の際には、検査前に水を飲み膀胱を満タンにしておく必要がある
  • 検査結果は、異常があった場合のみ後日電話で伝えられる