子供が産まれてから早くも2ヶ月が経過しました。トロントでかかりつけの小児科を探して2ヶ月健診に行ってきたのでそのことについて書きます。
- トロントで小児科の探し方って?
- トロントでの2ヶ月健診ってどんな感じ?
- カナダの2ヶ月の予防接種って何するの?
妊娠中のトラブル [sitecard subtitle=関連記事 url= https://kai-dai.net/nipt/ target=] [sitecard subtitle=関連記事 url= https://kai-d[…]
トロントで小児科探し
私は助産師にかかっていたので、産後6週までは助産師が私と子供の健診をしてくれていました。最後の6週の健診のあとは、自分でかかりつけの小児科医を探して2ヶ月健診に連れて行く必要があります。
助産師から産後4週のときに小児科医のリストをもらいましたが
このリストは古いからね…。もしかしたらあまり役に立たないかも…。 |
と言われました。
結局、このリストにのっている小児科医は新規患者をとっていないことが発覚し、ここから私の小児科探しの旅が始まります…。
いつ小児科を探し始めるべき?
私が小児科医を探し始めたのは生後4週でしたが、できるだけ早く探し始めたほうがいいと思います。新規患者登録は生まれる前からできるようなので、早く探し始めるに越したことはないと思います。
助産師から教わったのですが、赤ちゃんの健診は小児科医だけでなく、家庭医(family doctor)もしてくれるそうです。
もし小児科にこだわりがなければFamily Doctorを探して子供を患者として登録するというのも一つの手かもしれません。
助産師からは家庭医の選択肢として、トロント市内にいくつかオフィスがあるMagenda Healthというクリニックを教えてもらいました。ここは、家庭医が何人か集まってやっているクリニックで、トロントには3箇所オフィスがあります。
結局、ここはクリニックにいくまでの渋滞がすごそうなので問い合わせしなかったのですが、オンラインで予約や患者登録ができるみたいで良さそうだと思いました。
トロントで小児科を探す方法
私はGoogleで小児科医のオフィスを調べて評価の高いところへ、ひたすら電話をかけまくりました。
ほとんどのところでは「新規患者は受け付けていません」と言われてしまいました。
電話をかけること数軒、Kindercare Pediatricsというところで「今は新規患者は受け付けていませんが、ちょうど来週から新しい先生が働き始めるのでその先生なら診てくれますよ」というチャンスに恵まれ、なんとか2ヶ月健診にこぎつけることができました。
トロントで日本語を話す小児科医
Yamashiro Pediatric Clinicというところのヤマシロ先生は日本語を話すそうです。ただ、ここでも新規患者は紹介状があるか、新生児のみの受付のみのとウェブサイトに書いてありました…。
トロントで二ヶ月健診行ってみた
小児科探しでやや疲弊しましたが、なんとか二ヶ月健診の日がやってきました!病院でもらった紙のOHIPカードを持ってクリニックへ向かいます。
着いたクリニックは2021年の9月にオープンしたばかりの新しいオフィス。診察室も20部屋くらいありそうな広ーいオフィスに圧倒されます。同じフロアには普通のオフィスや矯正歯科、フィジカルセラピーのオフィスなどもあります。
二ヶ月健診ってどんなことするの
受付で名前を告げて待っていると看護師さんが呼びに来てくれて、診察室に通されました。診察室では、看護師さんが自己紹介してくれて、子供をおむつだけにしてベッドに寝かせるように言われました。
今日の健診は私が担当するのでよろしくね! |
1.発育測定
別の看護師さんがベビースケールとともに入ってきて、体重、身長、頭囲を計りました。生まれたときは10パーセンタイル以下だった体重も25パーセンタイルまで追いつきました。身体測定の結果は、紙に書いて渡してくれました。次はいよいよ担当の医師と診察です。
2.医師と問診・診察
どんな先生が来るかと思って待っていると、「Hi〜」と優しそうな先生が入ってきました。
ベッドに寝かせた息子の関節や筋肉などを観察しながら「なにか気になることありますか〜」と問診。
息子は生まれたときからお尻に小さなイボ(Skin tag)のようなものがあり、生まれたときに全身の検査をした小児科医が良性のイボなのか退院までに超音波エコーで検査しましょう、と言われていたのですが、
結局その超音波エコーは行われなかったので(カナダあるある)、エコー検査の紹介状を出してもらうようにお願いしました。
検査が終わると、事前に送っておいた助産師クリニックでのメディカルレコードをもとに、問診を行いました。事前に送ったメディカルレコードをは先生が事前に読んでいたようで、問診では
- 既往症、家族の病歴やアレルギー有無
- 妊娠や出産時に異常があったか
などの軽い確認のみで、特にいろいろ詳しく説明する必要はありませんでした。残った時間は、こちらの質問や疑問に答えてもらい、湿疹の処方薬(ステロイド)の処方箋ももらえました。
この問診の中でさらっと「向き癖があって頭が歪み始めているので、理学療法(Pysiotherapy)の紹介状かいておきますね〜」と言われました。
向き癖があるのは知っていたのですが、頭が平らになり始めていると聞いてびっくり。先生は「頭の歪み具合はそんなにはひどくないけど、念の為に紹介状渡しておくね」と言って紹介状をくれました。
「赤ちゃんの理学療法って、あまり聞いたことないと思うけど、頭の形を治すために通うのは割とよくあることだから大丈夫!ちなみに通院代はOHIPではカバーされないけどプライベート保険でカバーされることが多いよ。」だそう。
紹介された理学療法(Physiotherapy)なのですが、たまたま同じフロアに子供専用のPhysiotherapyのクリニックがあって、帰り際にスムーズに予約が取れました。
Physiotherapyに行った時の話はこちら。
息子の二ヶ月健診に言ってきたのですが、そこで頭の形の歪みを指摘されました…。医師からはPhysiotherapy(理学療法)を勧められて、通い始めたのでそのときのことについて書きます。 頭の歪み(Plagiocephaly)っ[…]
3.予防接種
ここで最初の看護師さんが戻ってきて、いよいよ予防接種を打つことに。はじめに何を打つかの説明をしてれました。
- 多種混合(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ+Hib(ヒブ)混合ワクチン)
- 肺炎球菌感染症
- ロタウイルス(経口)
- B型肝炎
この多種混合ワクチンは日本ではまだ使われておらず、看護師さんも説明するときに「長すぎてどこで息継ぎしたらいいかわからない」と言っていました。というわけで全部で注射が3本と経口薬が1つを摂取します。
日本では2016年より定期接種になったB型肝炎のワクチンはオンタリオでは任意接種だそうで、接種を希望するか聞かれました。
B型肝炎ワクチンについて最初は「オンタリオでは、アジア人だけはOHIPでカバーされるから無料だよ」と言われたのですが、その後「ごめん、よく確認したらOHIPでカバーされるのは西アジアの人だけだったわ!日本人はカバーされないって!」と言われました。
「でもプライベート保険があれば保険でカバーされるはず」と言われたので摂取することに。実費で30ドル払いましたが、プライベート保険で返金できました。
まずはロタウイルスの経口薬を飲ませることになりました。
この経口薬は甘い味がついているから喜んで飲むはず! |
「大丈夫大丈夫〜」といいながら薬を息子の口に入れる看護師…。めちゃめちゃ嫌な顔をする息子、そして口の端から「だばぁ〜」と流れ出てくる薬…
めっちゃ口から流れ出たけど、大部分は飲んだはずだから大丈夫★ |
ややおちゃめな看護師に不信感をいだきつつ、3本連続で注射してもらって帰宅しました。
息子も注射を刺されたときと、帰宅後1時間ぐらい泣いたものの、特に熱もでることなく無事に2ヶ月健診は終了しました。
おまけ:赤ちゃん用の解熱剤
医師からは「発熱して苦しそうだったらタイレノール使ってね」と言われ、おすすめされたのはこちら。
シリンジがセットで付いてきて飲ませやすいです。アマゾンでも買えますが、どこのドラッグストアでも売っています。
まとめ
2ヶ月健診では
- 多種混合(百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ+Hib(ヒブ)混合ワクチン)
- 肺炎球菌感染症
- ロタウイルス(経口)
を摂取する
- オンタリオ州ではB型肝炎は任意接種。日本人の場合はOHIPでカバーされない。
- B型肝炎のワクチンは実費で払うが、プライベート保険に請求できるかも
- 予防接種後の発熱にはInfant Tylenolという解熱剤が使える