【トロントで妊娠出産】陣痛がきてバースセンターに行く

出産予定日を5日超過した時点で、いよいよ出産となりました。なんの根拠もなく、自分が計画したどおりに出産が進行していくと信じ切っていたのですが、ここから予定外のトラブルがあり、長ーーーい出産となったのでそのことについて書きます。

  • カナダでの出産ってどんな感じ?
  • 助産師って出産のときは何してくれるの?
  • バースセンターってどんなところ?

という疑問に答えます!

バースセンターに行くまで

日本とぜんぜん違う!?クリニックへ連絡するまで

その日は休日で、午後からポケモンGo(コロナ以降の趣味)をしに外に歩きに行く予定でした。2時ころから我慢できる程度の腹痛が始まったものの、その日に大量発生する予定のフシギダネを捕獲するために絶対に外に行くつもりでした(ポケモントレーナー魂)。

そんな気持ちとは反対にどんどん強くなる腹痛…。

かい
おや?これはもしや…?

私のクリニックでは初産の場合、

  1. 陣痛間隔が3から4分で痛みがだんだん強くなる
  2. 3から4分間隔の陣痛が1時間続く
  3. 陣痛中は笑ったり、話したり、他のことができないレベルで痛い

という3つの条件が揃ったときに電話をかけてくるように、と言われていました。

ちなみに日本だと陣痛間隔が10分を切ったら病院に連絡と言われているらしいです。

だい
カナダと日本、基準が違いすぎじゃない…?

助産師に電話をかけるときに使うページャー(Pager)

トロントで通っているクリニックも、テキサスで通っていたクリニックでも、クリニックの営業時間外に陣痛が起こるなど緊急の場合に備えてページャー(Pager)という電話番号を渡されていました。

Pagerとは、ポケベルという意味。私が通っていたアメリカとカナダのクリニックの場合は、

  1. Pagerに電話をるかけると、オペレーターにつながる
  2. オペレーターに自分の状況を話す
  3. 担当の助産師から折返し連絡が来る

というシステムでした。

1時間ほど経過した時点で、3から4分間隔になったのでページャーに電話をかけると、オペレーターにつながり

  • 自分の名前
  • 電話番号
  • 担当の助産師の名前
  • 用件

について聞かれます。

担当のニコニコ系助産師が電話を折り返してくれました。助産師いわく

子宮口が4cm開いていないとバースセンターで受け入れられないから、一回家にチェックしに行くわ

  • 私が今から家に行って子宮口のチェックする
  • 30分から1時間待ってから私が家に行く

どっちがいい?まだお風呂に入ってないなら、入って痛みを軽減しながら様子を見たらどう?

助産師が家に来て、ついにバースセンターへ移動

助産師の助言通り、30分は自宅でお風呂に入って様子を見ることに。お風呂に入っている間は、痛みが遠のいたものの、陣痛自体は変わらず3分間隔だったので、もう一度助産師に電話をかけて家に来てもらうことにしました。

20分ほどたったところで助産師が家に来て

  • 血圧・体温測定
  • 胎児の心音確認
  • 子宮口の様子(内診)

を行いました。

もう5cm開いているよ!

これならすぐ生まれそうだね!このまま家で産むこともできるけど、どうするバースセンターに行く?

かい
バースセンターに行きます(即答)

「家で産む?」とカジュアルに聞かれたときは、想定外すぎてビビりましたが、そういえば出産場所を決めるときも「どこで生みたいかは、その場で決めてもいいんだよ!」と言われていたんだった…。

だい
めちゃめちゃ柔軟な対応…
ということで、夕方5時頃に車でバースセンターへ移動しました。

Toronto Birth Centre(トロントバースセンター)

2014年に開設された施設で、助産師に診てもらっている妊婦が使うことができます。ウェブサイトによると年間約525人をこのセンターで受け入れているそう。麻酔科医がいないためここでは無痛分娩はできないのですが、笑気麻酔は使えます。

多文化主義のカナダらしく、先住民族やその他の文化での出産の儀式などを行うための道具も揃えてあるそうです。なんか素敵!

バースセンターの外観

バースセンターの場所と駐車場

トロントバースセンター(Toronto Birth Centre/TBC)は、トロント中心部にあるダンダススクエアの東側にあります。バースセンターがある建物には地下駐車場がついており、受付でフォブ(鍵)と駐車場までの地図を借りられます。バースセンターのツアー(コロナ禍のためオンライン)に参加したときも、駐車について説明があり、車で行った場合は

  1. 目の前の車止めに一旦駐車して妊婦を降ろす
  2. 受付で鍵と地図をもらって地下駐車場へ行く

ように言われました。

バースセンターの部屋

部屋の中には、大きなベッドとバスタブの他に、シャワーとトイレ、上から吊るして分娩時につかまるスリングなどたくさんの設備がありました。

シャワー
トイレ
いろんな施設や道具がある室内の様子

部屋に入ると、先についた助産師がいろいろな道具の準備をしていてくれました。バスタブも使えると言われたので、お湯をためてもらい浸かりながらお産が進むのを待つことに。

羊水混濁でMichael Garron Hospitalへ移動

人工破膜を提案される

バスタブの中で1時間ほど経過したとき、助産師が

そろそろ、どのくらい子宮口が開いたかチェックするね!あと、もしやりたかったらついでに人工破膜もできるよ。

陣痛が強くなってお産がはやく進むんだけど、やりたい?

人工破膜とは、胎児を包んでいる卵膜に器具を使って穴を開け、中の羊水を出すこと(破水)です。予定日も超過していて、はやく産みたかったので、助産師の助言に従って人工破膜をすることにしました。

人工破膜で羊水混濁が判明

人工破膜は細長い棒のようなもので卵膜に小さな穴をあけて行います。穴をあける前に助産師が

今から人工破膜をするけど、痛くはないから安心して。

あと、もし羊水の中に胎便が混ざっていた場合は、すぐ病院に移動しなきゃいけないからね。

と言われたのですが、お腹が痛すぎて最後のパートについては特に気に留めていませんでした。(今思えばこれはフラグ

助産師の「いくよー」の声で、暖かい水がたくさんでてくる感覚がありました。

…胎便が羊水に混ざっているね

これから総合病院に移動しなきゃいけないから、準備して!

かい
この痛みに耐えながら今から病院へ行くの!?!?
胎児が母体内で便をすることは、予定日を超過していた場合、珍しいことではないらしいです。ただ、羊水に混ざった胎便(meconium)を胎児が吸い込んで、肺に入ってしまうと生まれたときに呼吸困難を起こす場合があるそう(胎便吸引症候群)。
そのため、継続的な胎児のモニタリングと生まれたとき、呼吸困難になった場合に備えて小児科医のケアが必要と言われました。ちなみに呼吸困難を起こすのは全体の5%程度で、だいたいの場合は問題ないそう。

Michael Garron Hospitalへ移動

陣痛に耐えながら服を着替え、コートを着て、駐車場まで歩いて行き、自家用車でMichael Garron Hospitalへ向かいました(助産師も自分の車で移動)。病院までは15分くらいなのですが、車内で2分間隔の陣痛に耐えながらの道のりは1時間に感じました。

この頃には、陣痛もかなり強くなっていた事に加えて、吐き気も催しており、結構気持ち的に辛くなってきていました。

かい
病院に行ったら無痛の麻酔はできますか!?(血眼

できるよ!

かい
病院に行ったら無痛麻酔ができる、病院に行ったら無痛麻酔ができる、病院に行ったら無痛麻酔ができる、病院に行ったら無痛麻酔ができる、病院に行ったら無痛麻酔ができる、病院に行ったら無痛麻酔ができる…

病院で無痛麻酔ができるという事実のみが、道中の私の心の平静を保ってくれました。

Michael Garron Hospitalの産婦人科の詳しい場所はここ

根無草ろぐ

妊娠40週(予定日超過2日目)の健診で高血圧について指摘され、担当の助産師に「今から総合病院にいって精密検査してきて」と…

まとめ

  • 病院やバースセンターへは、子宮口が4センチ開かないと受け入れてもらえない
  • 初産の場合は陣痛間隔が3から4分間隔になって1時間たってからページャーに電話する
  • バースセンターは2014年に開設されて、室内はとてもきれい
  • 痛みの軽減には、無痛麻酔はできないが、笑気麻酔やバスタブでの入浴ができる
  • バースセンターで問題が発生した場合は15分先のMichael Garron Hospitalまで自家用車で移動する(緊急じゃない場合)
  • 人工破膜自体は痛くないが、それ以降の陣痛が強くなる