【アメリカ大学院留学】文系博士課程の給料事情

アメリカの文系の大学院では博士課程に入ると給料を貰えることが多いです。

留学生にとって、給料は重要な要素です。特に、家族を帯同して留学する場合、経済的な不安は大きいと思います。

このブログ記事では、文系大学院生の給料事情に焦点を当てながら、TAとRAの違いや実際にいくらくらいもらえるのかについて書いていきます。

  • 文系大学院生の平均給与はどれくらいですか?
  • 大学院生の給料はTA(Teaching Assistant)とRA(Research Assistant)で異なりますか?
  • 大学院生の給料にはボーナスや福利厚生が含まれますか?
  • 大学院生の給料は地域によって異なるのでしょうか?

といった疑問に現在アメリカで文系の大学院・博士課程に通っている私が答えます!

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アメリカの大学院博士課程は給料がもらえる

アメリカの博士課程におけるTA(Teaching Assistant)とRA(Research Assistant)は、学生が学費免除や奨学金の一部を得ながら、大学で教育や研究の支援業務を行うポジションです。

アメリカの多くの大学院(特に博士課程)プログラムでは、大学院生をTA やRAとして雇い、学生の授業料免除したり、毎月給料を学生に支払ったりしています。

授業料が高額だと言うことで知られるアメリカの高等教育において、この博士課程におけるTAやRAの制度は、いろいろな経済状態の人に学問の門戸を開く有効な手段だと思います。

だい
ただし、給料は一般的にすごく低いので注意!
かい
確かに!どんな地域に住んでいるかにもよるけどね。

TA(Teaching Assistant)の役割と給料

TAは教員の補助役として授業や演習のサポートを行います。

主な仕事には、授業準備、学生への質問への対応、試験や課題の採点などが含まれます。

TAの給料は大学や大学院の方針によって異なりますが、一般的には時給制や奨学金形式で支給されることが多いです。

給料は労働時間や責任の度合いに応じて決定されます。

私のプログラムでは2年生まではTAの仕事が保証されていて、大学の事務所が自動的にTAの仕事を1・2年生に割り振ってくれます。

一方で、3年生以降は自分で大学や教授と交渉してRAやTAの仕事を探すことになります。

かい
私は20時間/週という時間契約でTAとして雇われています!毎月だいたい4週間分の給料が自分の口座に振り込まれます。

TAの体験談

私が最初の2学期に体験したのは、学部1年生が受ける授業のエッセイの添削&採点でした。
担当の先生が細かい採点基準を用意してくれ、私たちTAがそれをもとに1枚1枚エッセイを採点し、
学生のエッセイに手直しコメントを書き込むと言う作業を割り当てられました。
その授業は大規模授業だったので、大体学生が250人ほどおり、私の担当は70人分(!)でした。しかもこのエッセイの添削&採点が1学期中に4回ありました。
かい
採点以外は特に仕事がなかったので2週間休みで1週間は集中して採点、というサイクルでした

RA(Research Assistant)の役割と給料

RAは研究活動の補助役として教員や研究者の研究プロジェクトに参加します。

RAの仕事は、文献調査、データ収集、実験のサポート、論文の執筆など、具体的な研究活動に関わるものです。

RAの給料は、大学や研究プロジェクトの予算や奨学金によって異なります。一部の大学や研究機関では、RAの給料は月給制で支給される場合もあります。

一般的に、教授が誰を何人雇うか決め、その教授が獲得した外部機関からの研究助成金を使って給料を払います。

だい
1,2年生はTAが多く、学年が上がるとRAが多くなる印象です!

TAとRAの違い

TAとRAの大きな違いは、役割と仕事の内容です。

TAは教育に関連した仕事を主に行い、授業の補助や学生サポートに重点が置かれます。

一方、RAは研究に関連した仕事を主に行い、教員や研究者の研究プロジェクトに貢献します。

給料面では、大学や研究機関によって異なるため、具体的な金額や支給方法は所属する組織やプロジェクトによって異なります。

RAの給料がいくらになるかは教授の裁量や資金によるのでTAよりもやや高めのことが多いです。

実際いくらもらえるの?

私は現在1年生で、大体月々$1,400ほどもらっています!

TAの給料は住んでいる地域や大学が公立か私立かなどによって大きく変わってきます。

一般的に1年生の場合は1年でだいたい$20,000から$40,000位もらえます。私のように$20,0000を切るところもあります。

この少ない給料から家賃・光熱費・保険料(アメリカは保険料が高い)・自動車と自動車保険…などなどを差し引くと、

ほぼ残らないというのが現実かと思います。

私の同級生は半分くらいはアルバイトをして生活の足しにしており、残りの半分はローンを組んでそこから生活費を捻出しているようです。

健康保険料を自分で払うか、大学が払ってくれるかの違いは大きい

私の大学では、健康保険料は自分で払わなければいけませんが、健康保険料の補助として毎月100ドル程度が給料に上乗せして振り込まれています。

大学によっては、健康保険料を大学側が負担してくれる場所もあるそうです。

アメリカの保険料はとても高いので、給料以外に受け取ることができる福利厚生の額も馬鹿にできません。

まとめ

  • TAは通常、大学側からの奨学金や給与と引き換えに、大学の教員の補助として授業を担当します。
  • TAの主な責任は、授業の準備や教材の作成、授業の指導やグレーディング(評価)などです。
  • TAの給与は大学によって異なりますが、一般的には奨学金や授業料の免除、または時給制で支払われることがあります。
  • RAは通常、教員や研究者の研究プロジェクトに参加し、研究の実施やデータ収集、解析などの補助を行います。
  • RAの給与は、教員の研究助成金や外部機関からの助成金によって支払われることが一般的です。給与の額はプロジェクトや大学によって異なります。

注意:給与の具体的な金額や奨学金の内容は大学や研究プロジェクトによって異なるため、詳細な情報は各大学やプロジェクトの要件や条件を確認してください。